あなたが日本人だとしたら、きっと私と同じ体験をしたことがあると思います。それは海外に行ってホテルなど部屋に入った時に起こります。
部屋に入ってスイッチをいれたのに、部屋が暗いということです。
日本の部屋は欧米よりもかなり明るい・・・
日本の家はだいたい天井に蛍光灯があって、真上から煌々と照らされていることが多いですが、海外のお部屋の場合、床置きランプが主流。天井からライトがぶら下がっているとしたら、シャンデリアぐらいのようです。。。
実際、日経スタイルのWEBサイト「まぶしすぎないか、日本の照明 欧米流「減光」のススメ 」というレポート記事によれば、シカゴの夜景は2800ケルビン、ニューヨークは3,000ケルビン、それに対して東京は4,000ケルビンと東京の夜は圧倒的に明るく、コンビニも1000ルクスを超える明るさだと数値的にも示されています。
出典:日経スタイル:まぶしすぎないか、日本の照明 欧米流「減光」のススメ
そんな、明るいライトの下での生活が基本になっている私達日本のグラフィックデザインは、文化的な違いも手伝ってか、10個のグラフィックデザインの特徴があるそうです。
日本のグラフィックデザインに独特な10の特徴
グラフィックデザインに関するコンテンツが豊富なCanvaという海外のオンライン・デザインスクール・サイトがあります。こちらに日本のグラフィックデザインの特徴をまとめた記事があるのですが、それによれば欧米のグラフィックスタイルとは異なる、10個の特徴があるとのことです。
- 明るい色の大きく多用すること
- 漢字、カタカナ、ひらがな、アルファベッドの混合
- 独特なタイポグラフィ
- ブラシ・ハケ風
- グラデーション
- 花柄模様
- 丸の多用
- かわいい系、ゆるキャラ系
- 文字密度の濃さ(詰め込みすぎ)
- コラージュや階層的(レイヤー)をつかってごちゃごちゃ
出典:Graphic Design From Around the World: Japanese Design
ご参考)1の具体例:
いずれも、出典はGraphic Design From Around the World: Japanese Design
このWEBサイトは英語で運用されている海外のデザインサイトです。この記事の目的は、欧米のデザイナーがアイデアに煮詰まった時に、例えば、日本スタイルを取り入れてみてはどうか?という文脈で書かれた記事です。
欧米のデザインの場合、ミニマルデザインやスペースの有効利用を強く意識するようなので、日本式のようなごちゃごちゃデザインは異質に映るようです。
転じて言えば、日本で教育を受けたデザイナーは上の10の要素を持っているので、欧米系のお客様が好きなミニマルでスペースを活用したデザインとは異なるものができてしまう可能性が高いと考えてもいいのではないでしょうか?
海外向けのWEBサイトを構築する際のグライフィックについては、できるだけ目標地出身者をチーム内に入れて現地受けのするデザインにしてみてください。
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